『エスクァイア日本版』の復刊を実現させましょう

1933年、大恐慌に見舞われていたアメリカで
世界初の男性誌といわれる『エスクァイア』は創刊されました。
大人の知性と遊び心に満ちた誌面は、
この暗い時代において、熱狂的に迎えられたのです。
そして1987年に創刊された『エスクァイア日本版』は、
そのクオリティの高さから、
読むことがステイタスとなる雑誌として大きな反響を呼びました。
それから22年。
今、その『エスクァイア日本版』が休刊の危機に陥っています。
しかし未曾有の不況を迎えた今だからこそ、
1933年のアメリカの時のように
人々の心に文化や教養、美しいものを届ける雑誌が必要なのではないでしょうか。
そんな価値ある雑誌を残すために、あなたの署名やコメントをお寄せください。
脈々と受け継がれた歴史と伝統ある雑誌が失われるという、
遅きに失することのないように、祈りをこめて。

『エスクァイア日本版』復刊コミッティ

カテゴリ

2010年04月01日

ご署名ありがとうございました。

『エスクァイア日本版』復刊のために、ご署名いただいた皆様へ。

2010年3月31日をもちまして、
『エスクァイア日本版』復刊を支援するための
署名期間が終了いたしました。
1年の間に、1,052名の方々からご署名いただきました。

たくさんのご支援をいただき、まずはお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
ご署名といただいたコメントは、
将来の『エスクァイア日本版』編集部へお届けします。

ここ数年で紙媒体を取り巻く状況は大きく変わり、
メディアのかたちも多様化しました。
雑誌の未来も面白くなりそうです。

『エスクァイア日本版』について今後ご報告できることがあった際には、
当サイトからも皆様にお知らせいたします。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


『エスクァイア日本版』復刊コミッティ
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2009年07月13日

レビュー回顧〜手元に残ったCDについて その6

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元『エスクァイア日本版』音楽担当が綴る、レビュー回顧。
第6回はサザン・カルチャー・オン・ザ・スキッズの
『ダート・トラック・デイト』です。


聴かせて楽しませる技術。

ここ最近では、CD店店頭に
「AMERICANA」という名称のコーナーが見られるようになりました。
もともとはカントリーから派生した音楽についた名前だそうですが、
コーナーにはカントリーというには、オルタナティヴだったり、
よりフォーキーだったりと、結構さまざまなテイストの音源が並んでいます。
いくつか聴くと、アメリカのカントリーサイドの情景が、
しかもそれぞれ違った様子で眼前に(耳前に?)浮かび上がるようです。
昔ながらのカントリーが、ノーマン・ロックウェルの絵のような
「古き良き」ノスタルジアを描いているとするなら、
アメリカーナは、例えばロバート・フランク、
時にはダイアン・アーバスの写真のような、
苦みを備えたヴィジョンを持っているといえるでしょう。

そんなアメリカならでは、かつフレッシュな音楽を聴いていると、
過去にもそうした経験をしたことが思い出されます。
’96年の2月号のレビューで取り上げた
サザン・カルチャー・オン・ザ・スキッズ(SCOTS)
『ダート・トラック・デイト』がそれ。
カントリーの音感に、ドライヴ感のあるリズム。
当時はB-52’s的なサウンドなどと思っていましたが、
今改めて聴くと、実はオーセンティックな音づくりがベースであることがわかります。
強いグルーヴは演奏自体から生み出されているものなのです。
それは例えば『パルプ・フィクション』に使われリバイバルヒットした
ディック・デイル&デルトーンズの「ミザルー」にも通じるところがあります。

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2009年07月01日

出版界のニュースから。その2

女性月刊誌の『マリ・クレール』(アシェット婦人画報社)が、
7月28日発売の9月号で休刊するとのニュースがありました。
広告収入の落ち込みが原因とのことです。
それにしても休刊のニュースに必ずついてまわるこの理由、
もう聞き飽きた感があります。

『エスクァイア日本版』の版元だったエスクァイア マガジン ジャパンも含め、
雑誌の休刊を発表した各社では、台所事情や思惑、背景も異なるでしょう。
しかし、広告収入の減少が休刊の原因のひとつとなっていることは、共通のようです。

商業誌においては、収入源の重きを広告収入が賄うという仕組みが
ある種の“常識”として横たわっています。
しかしもはや、その仕組みは破綻しかけています。
ここ数年間の雑誌の休刊ラッシュは、
いつしかできていた雑誌の世界の“常識”が非常にモロく、
その上にあぐらをかいていた出版各社の
時代に対応する速度も大変に遅かったことを浮き彫りにしています。

これは雑誌づくりの現場で日々、とくに問題意識も持たず、
既存の仕組みの上で仕事をしていただけの我々編集者にも問題がありました。
ただ、今そのことに気付くことができたのは、実は幸運なのかもしれません。
雑誌をこれからやり直すということは、
収益の仕組みを改めて考え、新たに構築してゆける好機ですから。
『エスクァイア日本版』の復刊は、
そうした新しい考えがあってこそ、実現するのかもしれません。
また、それなくしては意味がないのかもしれません。

一方、書籍の分野でも最近、新しい動きがありました。
「返本減らせ新作戦」という見出しが
朝日新聞の朝刊一面に踊ったのは6/22のこと。
小学館、講談社、筑摩書房など10社が、
新しい販売方法「責任販売制」に乗り出したという記事です。

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