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2009年06月04日

レビュー回顧〜手元に残ったCDについて その5

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『エスクァイア日本版』音楽担当が綴る、レビュー回顧。
弟5回はサニーデイ・サービスの『東京』です。


意図しないノスタルジック。

現在ではもうチェーン店「エクセシオール・カフェ」になってしまっていますが、
渋谷駅から代官山方面へ抜ける途中、246を横断する歩道橋を下りたあたりに、
かつて「マックスロード」という喫茶店がありました。
音楽ライターと打ち合わせをセッティングしようとすると、
「じゃあマックスロードで」と当たり前にその名が挙がる、そんな場所でした。
松本隆がそこで詞を書いていた、そんな逸話も聞こえてきました。

渋谷系という、実態はかなり曖昧ながらも強度があった90年代半ばの音楽流行には、
ポップスマニア的視点から、日本の過去の音楽に注目する流れがありました。
はっぴいえんど、シュガーベイブ、大滝詠一、細野晴臣、山下達郎。
70年代に生み出された彼らの音楽は、
当時の彼らが範とした洋楽音源に親しむようになったことで、
再度その魅力が認められるようになったわけです。
そしてそれらの音楽は、時間を超えて、街の情景の形成要素にもなりました。
例えばマックスロードでお茶をする自分の頭の中には、
「風をあつめて」が流れる、といった具合に。

こうした過去と今日がやや脈絡なく混ざりあっていく時代の気分の中で、
その状態を的確に表現した音楽が登場します。
サニーデイ・サービスの『東京』です。

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posted by esky復刊応援コミッティ at 08:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裏Esky Music/レビュー回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月01日

出版界のニュースから。

5月30日付のニュースから、出版に関する記事を2つ紹介します。

「出版界 地殻変動」という記事を一面で扱ったのは朝日新聞。
先日の講談社、集英社、小学館と大日本印刷グループによる
ブックオフ株取得、提携について各社の思惑を報じています。

“ブックオフは約900店舗を全国展開し、
本の売り上げは年間220億円を超える。
出版社側には、むしろ取り込むことで
二次流通市場をコントロールしようという考えがある。(一部抜粋)”
というのが記事のおおまかな内容。

ここで特に注目されているのが、マンガの利益について。
コミックが新古本として広く流通すると、作者への還元が少なくなる。
そこで、ブックオフでの売値の1〜2%を作者に還元したり、
新刊を一定期間、店頭で売らないなどの要望が
出版社側から出されているのだそう。

対するブックオフ側は、
「中古本に著作権は及ばないと認識している」として慎重な対応。
たしかに、店頭を見てみると売値も安いし、
「売値の1%でも小売り業者にとって厳しい数字」というのもうなずける。

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ちなみに昨日、ブックオフ某店に行ったところ、
『エスクァイア日本版』は通常号で150円均一。
割と希少な、1992年発行の臨時増刊号[女性版](写真上)は550円。
この日は雑誌半額デーで、それに加えて50円引きのサービス券と
TSUTAYAのTカードのポイントを使って、値札の1/4以下の121円で購入。
あらゆる業種が入り交じる、経済の縮図を垣間みたのでした。

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posted by esky復刊応援コミッティ at 18:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 『エスクァイア日本版』復刊コミッティより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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