カテゴリ

2009年03月03日

未来に残すべきものとは。

引き続き、たくさんのアクセスありがとうございます。
予想以上の反響の大きさに、スタッフ一同驚き、喜んでいます。

皆様からいただいたコメントは、TOPページ上段のリンクバナー
「復刊応援コメント募集中」
をクリックしていただくと、ご覧頂けます。

コメントをお寄せいただいた皆様、本当にありがとうございます。

全部をとりあげてご紹介できないのが心苦しいですが、
今日もひとつご紹介させていただきます。
アートディレクター、白石良一さんからのコメントです。



1987年日本版創刊の翌年、その当時(UPU時代)、
アートディレクターであった師匠の所にお世話になり、
以後7年間裏方ですが、デザインをしていました。
その当時と今とでは雑誌の方向性も内容もずいぶん変わりましたが、
その当時の編集部員の雑誌というメディアに対する
チャレンジングな姿勢は
今も受け継がれていると信じております。

正直、このニュースを聞いた時はショックでした。
今の自分を育ててくれたのがエスクァイアであり、
その編集部でした。

去年、自分がアートディレクターであった『月刊PLAYBOY』も休刊となり、
そのことからたて続けに悪いニュースを聞かなければならないのは
とてもつらいことです。

「ひとつの時代が終わった」とか、
メディア、あるいは人々は思うかもしれません。
でも、それは違うのです。
雑誌は時代とともに生きています。
その時代その時代の文化や表現とともに生き、そして変容していっているのです。

今の出版界、あるいはメディア全体に
その表現や文化を現せるものが
どんどん無くなってきていることに危機感を感じます。

米版Esquireは、1933年、世界恐慌の余波のさなかに
創刊されました。
まさに今、必要なメディアではないでしょうか。

白石良一




白石さんの師匠とは、
『エスクァイア日本版』の初代アートディレクター、木村裕治さん。
『エスクァイア』にとって初めての海外版としてデビューした日本版は、
その優れたエディトリアルデザインで、本家の編集部を驚かせたそうです。

Esquire1987年春号.jpg

上の写真は、『エスクァイア日本版』の創刊号表紙。
1987年に季刊誌として創刊されました。全272ページ。
執筆陣は川本三郎、久世光彦、坂本龍一ら豪華な顔ぶれ。
球界で初の1億円プレーヤーとなった、
現役バリバリの落合博満(当時中日ドラゴンズ。現・中日ドラゴンズ監督)に
「いま野球界で誰が一番嫌いかっつったら、野村克也かな」と
語らせるインタビュアーは、
なんと蓮實重彦(当時東京大学教養学部助教授。現東京大学名誉教授)です。


話を戻して、そんな師匠の元でデザインをされていた
白石さんにさきほど電話をしたところ、
こんな話をしてくれました。
「『エスクァイア日本版』は、
編集者が編集者らしい仕事をできる媒体だった。
こういうみんなで楽しんで作っていける雑誌がなくなっていくのでは、
後になにも残らない。寂しい国になってしまうよ」


残すべきものは確かにある。
しかし、それを残すためには新しいビジネスモデルが必要なことも事実。
収入源を広告に頼る従来型の雑誌出版ビジネスは、
未曾有の不況を迎えた今まさに岐路に立たされているのです。
そして、『エスクァイア日本版』がもし休刊という高い壁を乗り越えられたなら、
その先には新しい雑誌出版ビジネスの形があるのかも知れません。


『エスクァイア日本版』復刊コミッティ 瀬尾英男

拍手する
posted by esky復刊応援コミッティ at 00:59 | Comment(2) | TrackBack(1) | 応援メッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
雑誌が売れないから、休刊になったワケ。経営・営業の責任が問われても編集サイドも問題があると思います。反省しないと新エスクァイアは復刊できません。
Posted by 早苗 at 2009年03月03日 15:21
確かに雑誌媒体は広告収入すら頼れない現実。
雑誌のみならずモノを創るということは現代のようにSNSが人々に蔓延し、何でも知っていることが出来ることと勘違いしている人々が多すぎるんだな。
モノ創りってのはもっと苦労してハートに汗だくで出来上がるもんですよ。
それを忘れちや行けませんよね。
時代じゃない!合理化は怠慢を招くこともあることを忘れちゃいけないと思いますよ

エスクアイア創刊号のヘミングウエイの作品は俺にとって人生の別れ道だった。
Posted by 小沼豊 at 2013年05月06日 20:13
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/115060013
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

1683 休刊ラッシュの中で
Excerpt:  出版界いいよ深刻です。月刊誌の休刊が相次ぐ中で、文芸春秋の『諸君』も5月1日発売の6月号が最後になるということです。月刊総合誌やオピニオン誌は部数の低迷に加え、昨年秋からの金融危機の影響もあって広告..
Weblog: ビギナーズ鎌倉
Tracked: 2009-03-04 15:52
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。