写真家の石川直樹さんからのコメントをご紹介いたします。
2000年に北極から南極まで人力踏破する「Pole to Poleプロジェクト」に参加、
2001年には七大陸最高峰登頂を達成するなど、
世界を股にかけた活躍をする石川さん。
『エスクァイア日本版』では執筆はもちろん、
写真家としても数々の作品を寄稿していただきました。
ご自身のホームページでは、
地球という星の上のさまざまな営みを見て来た石川さんならではの、
数々の写真作品を観ることができますので、是非ご覧下さい。
エスクァイア日本版は、海外長期取材をぼくに頼んでくれた初めての雑誌です。
2002年、ぼくはまだ大学を卒業したばかりで、ロクに仕事もありませんでした。
そんな折に「スウェーデンのストックホルムを訪ねて滞在記を書いてほしい」と言われ、
喜び勇んで初めてヨーロッパの地に足を踏み入れました。
それから7年のあいだに、ベナン共和国、アルジェリアなどなど、
エスクァイアの取材をきっかけに初めて訪ねた土地がいくつもあります。
それらの取材で撮影した写真は、写真集などにも収録され、
いまでは自分の作品の一部を形成しています。
ですので、エスクァイア日本版には本当に感謝しているんです。
それが休刊されると聞いて、
自分自身の経験の一部が封印されてしまうようなせつなさを感じます。
もし少しでも可能性があるのなら、ぜひ復刊してほしい。
心からぼくはそう願っています。
石川直樹
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