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2009年06月01日

出版界のニュースから。

5月30日付のニュースから、出版に関する記事を2つ紹介します。

「出版界 地殻変動」という記事を一面で扱ったのは朝日新聞。
先日の講談社、集英社、小学館と大日本印刷グループによる
ブックオフ株取得、提携について各社の思惑を報じています。

“ブックオフは約900店舗を全国展開し、
本の売り上げは年間220億円を超える。
出版社側には、むしろ取り込むことで
二次流通市場をコントロールしようという考えがある。(一部抜粋)”
というのが記事のおおまかな内容。

ここで特に注目されているのが、マンガの利益について。
コミックが新古本として広く流通すると、作者への還元が少なくなる。
そこで、ブックオフでの売値の1〜2%を作者に還元したり、
新刊を一定期間、店頭で売らないなどの要望が
出版社側から出されているのだそう。

対するブックオフ側は、
「中古本に著作権は及ばないと認識している」として慎重な対応。
たしかに、店頭を見てみると売値も安いし、
「売値の1%でも小売り業者にとって厳しい数字」というのもうなずける。

BK050553_1.jpg

ちなみに昨日、ブックオフ某店に行ったところ、
『エスクァイア日本版』は通常号で150円均一。
割と希少な、1992年発行の臨時増刊号[女性版](写真上)は550円。
この日は雑誌半額デーで、それに加えて50円引きのサービス券と
TSUTAYAのTカードのポイントを使って、値札の1/4以下の121円で購入。
あらゆる業種が入り交じる、経済の縮図を垣間みたのでした。

この朝日新聞の記事の読みどころは、
株取得を出版大手3社に打診したのが大日本印刷というところ。
同社は昨年から今年にかけて、
主婦の友社、図書館流通センター、丸善、ジュンク堂と、
出版社から書店までを傘下におさめていることもあり、
業界再編の呼び水とも読むことができるのです。

一連の提携は大日本印刷による
「一人勝ちを狙った覇権主義」と揶揄されてもいますが、
今後、系列の書店に顧客情報管理システムを導入し、
どんなコンテンツが望まれるかを把握して
主婦の友社の企画に役立てるというから、
極めて合理的ともいえるでしょう。

さてもうひとつは、J-CASTニュースから
「CanCam」「JJ」が凋落 女性誌売れなくなった理由
という記事。

『CanCam』『JJ』といった女性誌の部数凋落を報じる一方で、
『InRed』『sweet』『spring』など、
売れ行きが右肩上がりな雑誌を抱える宝島社の好調ぶりを取材。

「広告主よりの企画では売れない」という小見出しも踊り、
雑誌の世界に確実な変調が訪れていることを示唆しています。
今後、いかに読者に向き直ることができるか。
本来あるべきその姿が、これからの雑誌作りの命題なのかもしれません。

みなさんはどんな雑誌が読みたいでしょうか。
もしよろしければ、当サイト内
雑誌の未来へ、ご意見大募集!
の記事までコメントをお寄せください。
みなさんのご意見が、明日の『エスクァイア日本版』を作るかもしれません。

文=瀬尾英男

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posted by esky復刊応援コミッティ at 18:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 『エスクァイア日本版』復刊コミッティより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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