連載企画「写真家の部屋」第15回は、松井康一郎さん。
松井康一郎さんは、パリに暮らし、世界中を旅しながら、写真を撮っています。
パリにもう15年も、さらにその前にはアルルに住み、中身はほとんどパリジャン。
源流には、NYで目覚めたというビートニクのスピリットが息づいているそうですが、
オープンマインドで人間愛に溢れた彼のパーソナリティは、やっぱりラテン。
一度でも会ったことのある人なら誰もが納得してくれるでしょうが、
人懐こく、情に厚く、常にまっすぐに、人と仕事をすることを楽しんでいます。
それこそ、スタッフも、撮影される人も、通りがかりの他人までが、
すぐに打ち解けてしまうのですから。
さらに、彼のもうひとつの美点が食いしん坊としての顔です。
パリで活動しているのは写真より食のためでは?と思ってしまうほど(失礼)。
グルメなんていう軟弱な言葉では言い尽くせないほどの健啖家ぶりは、
スイス、スペイン、ギリシャ、中国など
エスクァイアで訪れたすべての国で発揮されました。
そんな彼の写真の中で、やはりとりわけ素晴らしいのがポートレイトと料理。
パリの多くの三ツ星シェフたちが彼の写真を気に入って、
まるで友人のような関係を結んでいることからもわかります。
『エスクァイア』でもたくさんの素敵な写真を撮っていただきましたが、
これからも世界を舞台に、多くの人たちを魅了しながら、旅と食と写真の素敵な日々を!
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