ニューヨークからメディアに関するさまざまな話題をお届けします。
第1回はかつて『エスクァイア日本版』でも連載し、
読者投票で連載企画の人気第1位に輝いたピート・ハミル氏からの
コメントを紹介します。
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ブルックリン生まれ、生粋のニューヨーカーであり、
『ニューヨーク・ポスト』紙、『ニューヨーク・デイリーニューズ』紙と
タブロイド新聞の編集長を歴任し、ジャーナリストの大先輩であり、
作家であるピート・ハミル氏に会った。
彼は『エスクァイア』の有数の書き手としても知られる。
“I’m old!”と自嘲的に言いつつも、精力的な文筆活動はまったく衰えず、
この日も『ニューヨーク・タイムズ』紙への書評を書き終えたばかりだった。
人々を不安に陥れているこの不況にあって、
現在、老舗の新聞『サンフランシスコ・クロニクルズ』や
『ボストン・グローブ』までも深刻な経営状態になっている。
紙とインターネットという2つの異なった媒体が揺れ動く中、
新聞ジャーナリズムは一体どうなるのか?
“Nobody knows yet,”とハミル氏。
アリゾナの新聞の中には、紙の購買が落ちる月火水はウェブ版だけにして、
木金土日と週末のリスティングを見たいために紙を買う人が増える週末に向かって紙、
ウェブ、両方販売している新聞社もある、と言う。
過渡期の現在、皆が試行錯誤なのだというところから、
話は『エスクァイア日本版』に及んだ。
彼は顔を曇らせ、それは必ず何とかしなければ、と快くコメントを寄せてくれた。
ちょっと待て、とわざわざワープロに向かってくれたのだ。
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